「俺の彼女ってさ、元彼女の姉貴なんだ。ずっと憧れてた人でさ、頑張って告ったんだけど、彼氏いるからって、まったく相手にされなかった…。そん時に妹に慰められてさ、それがきっかけで妹と付き合い出したんだ。」
「それでそれで?」
「結局、妹と付き合ってる間も忘れられなくてさ…。そんな時偶然再会したんだ。ずっと好きだった彼女の姉貴にさ。」
「すんげぇ…ドラマみてぇ」
「…その日はすごい夕立のあった日で、俺の家がすぐ近くだったから雨が止むまで彼女を家に入れたんだ… 」
…わくわくしてきた
「お互い気まずくて、家に入ってからずっと沈黙…。そしたら急に俺のことずっと好きだったとか言うんだぜ…俺のことふったくせによ。妹と俺が付き合い出してから自分の気持ちに気付いたらしい」
「それでめでたく結ばれたってわけ?」
「すげぇよかった…。愛のあるエッチってやつ?付き合ってる男いたのに、自分の気持ちに嘘つけないとか言っちゃってよ〜」
だんだんのろけてきた隆司に軽く嫌味を言ってやることにした。
「妹も、その彼氏も、とんだ盛り上げ役だな」
「…確かに悪いことしたと思ってる。元彼女にも、柏崎先輩にも… 」
…は…今…何て…?
「彼女が当時付き合ってたのは柏崎慶吾なんだ」
マジかいーっ!