「結局、弘樹と連絡とれないまま
ありさには俺が付き添った
けど、話し合いもたいしたことなくて
お互い不注意だったって事で終わったし
ありさの検査とか治療が終わって、解散したのは夜。
その頃には、凌はもう寝てたよな」
遥はまた、弱々しく苦笑いを見せる。
「………」
確かにあの日の私は最高についてなくて、帰ってすぐベッドに飛び込んだんだ。
………って…、え?
「どうして私が寝てたって分かるの?」
メールも電話もなかったはず。
「え…、だって凌の部屋真っ暗だったし」
真っ暗だった?……私の部屋が?
「うちに来たの…?」
私が驚いて尋ねると、
「………!」
遥は自分が思わず言ってしまったことに気付いたのか、一瞬目を見開いて眉を寄せた。
知られたくなかったの?
でも、聞き流すなんてできないよ。
「いつ来たの?」
なんで連絡くれなかったの?
「……ありさタクシーで帰らせて俺も帰ろうとしてた頃に、弘樹が来たんだ。俺からの着歴とかメール見て」
「で、"お詫びに"ってことで凌ん家まで送ってもらった」
なんで私の家まで?
"弘樹くんに"送ってもらった…?
…ちょっと待って、それって