それからいつも通り学校は過ぎていって。
「凌〜 帰るぞー」
「んー。」
放課後、教室まで遥が迎えに来てくれるのも、いつも通り。
他愛ない話をして遥の家に帰り着く。
「「ただいまー」」
1人暮らしの私が心配らしい遥は
やたら私を帰らせたがらない。
いつしか遥の家に帰るのが習慣になっていた。
「あ〜疲れたっ」
遥の部屋。
ベッドに寝転び雑誌を広げる私と
ベッドを背もたれにしてテレビに目を向ける遥。
「あ、凌」
遥が振り向いて私を呼んだ。
「んー?」
雑誌から遥に目を移して私は首を傾げる。
「明後日どこ行きたい?」
そう言った遥は楽しそうだ。
それを見て私も笑顔になる。