急に聞こえた声。


驚いて振り向くと、




「……お? 遊輝だ」


私の数メートル先には
何時間か前に別れたはずの遊輝。



「あー!名前覚えてんじゃん
さては凌ちゃん、俺に惚れた?♪」


「………」

喋る気力もなくなった私は
帰ろうと背を向ける。


「冗談だからっ!! 帰んないでー」



「…どしたの。」

なんでここに?