それが、高校時代にいじめが無かったのは大翔さんや連翔さんが周りにいたから。


「何で金髪になったの?」
「今までの自分が嫌だから…」


そう言う美桜様を寂しそうに見つめる直佑さん。


「…逃げちゃダメだよ…何があったの?」
「…大翔が…」
「あ?彼奴が何した?美桜を泣かせたんだよな?…許せねぇ…秦、殴り行くぞ」
「いや!!」


さっきとは人が違うかのような態度の直佑さんを泣きながら止める美桜様。


「私が別れよって…自爆したの」


その一言に肩を震わせた直佑さん。
ストンと椅子に座ると煙草を取り吸い始めた。