そして、俺の顔を見るとビックリした顔で俺をみた。


「…何で…」
「久しぶり、美桜。やっぱり、大翔に渡せないや…」
「…」
「昨日帰ってきてね…」


その声はどこかで聞いた事がある声だった。
後ろを向くと…


「久しぶり、秦。」
「…直佑さん…」


大翔様や連翔さんや京さんと同期の風間 直佑さんだった。


「…美桜」
「…何で…」


直佑さんを見て椅子から立ち上がってゆっくり下がる美桜様に近付く直佑さん。


「大翔になんか渡さない…俺の方が美桜を幸せに出来る…」


そう言って美桜様を見つめる直佑さん。