─美桜side─


泣き目の京介は大翔に問いかけた。
少し間を開けて大翔は口を開いた。


「…お前と同じになる。けど、一番に美桜の幸せを祈るよ。例え俺に振り向いてくれなくても。俺に向ける笑顔も京介や連翔の話をしてる幸せな物であっても、俺は幸せだよ。」


切ないような悲しいような何とも言えない目をする大翔は笑った。
そんな目を見た京介は声を圧し殺して鳴き始めた。


「泣けよ。強がんなよ」


そんな私達を後ろで綺麗な花火が照らしていた。