「指輪…」
キラリと光る指輪が入っている
「あのさ…すぐとは言わないから俺と結婚してくれないか?」
「えっ?」
結婚…指輪は婚約指輪ってことだよね?
「春になったら…大阪に転勤で行くことになってる。」
「嘘でしょ?」
響がいなくなるの?
「もしかして今回の騒動のせい?」
「違う。勉強しに、まぁ…会社のため」
響は優秀だもんね…将来有望だし…
「その前に返事が欲しい。」
「響…いいよ」
あたしの気持ちは決まってる
「いいって…」
響が遠くに行っても待てる自信がある
だから…
「響が大阪から戻ってくるのをここで待ってるから…戻って来たら結婚しよ」
「茜…」
響が立ち上がって近いてきた。
あたしから指輪を取り上げた
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