「何よ!」
「別に、茜は高校の時から変わらないなって思っただけ」
そうかな?変わったと思うけど…
「響も変わってないよ。」
「そう?」
まぁ…見た目はちょっと変わって大人っぽくなったけど、性格はあんまり変わってないような…
「あっ」
懐かしくて高校の思い出話とか会社の話とか話していた。
「どうした?」
「あたし電車なんだよね。」
腕時計をみると 11時を過ぎている。この店から駅までかかる時間を考えたら、今この居酒屋を出た方がいい。
「俺の部屋、この近くだから泊まってく?」
「はぁ?」
響からそんな言葉が出てくるとは思っていなかった。
「冗談だよ。さて、帰るか」
冗談とか言わない人だと思ってたのに…響どうしたんだろ?
響が全部払おうとしたけど説得して割り勘にした。
高校の時からちょっと強引なところあったけど…さらに悪化した?たぶん大人になったからかな?
「終電に間に合ったな」
響は駅まで送ってくれた。
「ありがとう。たまには飲みに行こうね!」
「そうだな。またな」
お互い手を振って、あたしは改札口を通った。
高校の時と違って優しくなったな…響
響ってあたしの好みなんだけど、ちょっと嫌…なんでだろ
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