翌日の午後

社内中にその噂が流れた。

あたしはその噂を黙って聞いている。




日が傾き始めたころ、来るだろうと思ってた人が現れた。




パシッン!



右の頬が痛い…

「あたしの響さんを取らないでよ!あなた、何様のつもりなの?」

あたしの頬を叩いた人は半狂乱で叫んでいる。


アタシノヒビキだって?

「ふざけないで!?響はあたしの恋人よ!響の気持ちを横からちょっかい出して来たのはあなたでしょ!響はあたしのことが好きなの!あなたじゃないの!」

仕返しにあたしもその人の頬を叩いた。




「姫乃!止めろ!」




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