響と腕を組もうとする平間さんの姿…


なんで?

その言葉が頭の中をぐるぐる回る。

「茜ちゃん?」

中島さんに呼ばれているのにも気が付かないほど、あたしは3人の後姿を見ていた。




まさか、平間さんのお婿さん候補にまだ上がってるの?条件はクリアしたのに?



なんで…



頬に暖かいものが流れるのを感じた…


「茜ちゃん…大丈夫だよ」

何かに気が付いたのか優しくあたしの頭を撫でてた。

「すみません…突然泣いたりなんかして…」

「いいって。好きなだけ泣いても」





どれぐらい泣いてたのか分からない…

「す、すみません!」

中島さんの腕の中で、胸を借りて泣いているのに気が付いた。

「いいよ。」

にこっと笑って、頭を撫でてくれた。

「そろそろ行こうか?」

「はい…」





マンションの前まで中島さんい送ってもらった。

部屋に明かりが付いていない…

まだ帰ってないのかな?

あれ何だったんだろう…





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