「2週間前ほどからです。」

と響が言ってくれた。

「付き合って間もないのね!」

母さんがニヤニヤしながらあたしたち2人を見ている。

「茜さん以外考えられませんから。今日はお願いがあってきました。」

「まさか!?もう?」

なんか母さん勘違いしてる?

嬉しそうで驚いた顔をしている母さんとは反対でお父さんはお酒を飲むのをやめてじっとあたしたちを黙って見ている。



「一緒に住むことを許してもらいたいんです。お願いします。」

響が父さんと母さんに頭を下げてお願いしている。あたしも「お願いします。」と言って頭を下げた。

「いい年齢なんだから、お母さんがいいわよ」

父さんは?

心臓が少し早く打っているのを感じながら、ぎゅっと目をつぶった。

「いずれはきちんと挨拶しにまた来ます。」

「基本放任主義だからね。わしも母さんに賛成だよ。順番だけは守ってくれたらいいよ。」

順番?何の順番?

「わかりました。」

響は理解してる…



夜の8時を過ぎて、実家を出て家に帰った。もちろん響の部屋に…




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