午後の仕事を順調にこなしていった。

定時になってみんな一斉に帰り出した。

あたしも帰ろっと


会社に出たところでケータイがなった。

ディスプレイを見ると『川口響』と表示されている。

「もしもし」

「まだ会社か?」

「今出たところ」

「俺の部屋で待ってて」

「うん、わかった」

慌てた感じの響が面白かった。





言われた通り響の部屋に向かった。

日曜日にお互いの部屋の鍵を作って渡した。

合鍵のことなんだけどね


鍵穴に昨日作った鍵を差して回した。


あっ…空いた

ふへへ…なんか嬉しい


いつもこの部屋入るとき二人だからかなり広く感じた。


すぐに響が帰ってきた。

「おかえり」

「ただいま」

響ちょっと照れてる?


こっち来いと響に呼ばれて、並んでソファーに座った。

「茜、ここに引っ越してこい」

「へっ?」

いきなりなことでまぬけな声を出してしまった。


ここって響の部屋に…それって…

「同棲!?」

「まぁそうゆうことになるよな。ダメか?」

「いいよ!全然!」

嬉しい…大好きな響と一緒に入れる時間が増える!

「一応、茜の親に言った方がいいよな?」



その方がいいのかな?



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