響と別れて部屋までどうやって帰って来たのかあんまり覚えてない。
あたし、どうしたのかな?
響のことは好き?この好きは友達としてのはず…でもこのズキズキした痛みは何だろう?
『もう外で話しかけたりしないから、友達でいてくれ』って言われたから?
それともあの悲しい顔を見たから?
翌日、重い体を動かして出勤していると会社の玄関の所で…
えっ?嘘でしょ?
わきいあいあとしている響と
平間さん…
しかも腕を組んでいる…昨日のあの響は何だったの?
「茜ちゃん?」
後ろから千鶴さんに声を掛けられた。
「おはようございます…」
「顔色悪いわよ!?」
千鶴さんが驚くほど顔色悪いの?あたし…
「茜ちゃん!?」
遠くであたしの名前を叫ぶ千鶴さんが見えた…
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