会社以外で平間さんにあったことなし…
会社でも響に合わないように、会っても目を合わせないようにしてるし…
どうしてあんなこと言われるの?
今日も定時で帰れる。最近残業なくていいなぁ~
「茜!今から帰りか?」
いきなり隣に響が来た。
「あっ…」
平間さんに言われたことや告白とかいろんなことが頭の中を駆け巡った…
「おい!茜!」
気が付いたら思いっきり走って逃げていた
後ろを振り向くと響が追いかけてきている。
どうして追いかけてくるの!?
がっしと腕を掴まれた。
「茜、走るの早いな」
あたしは息切れをしてるけど、響は息一つ乱してない
「放して!もし会社の人が見てたら勘違いされるよ」
「俺はそれでもいいと思ってるから」
響はずるい…自分の気持ちがわかってるから
あたしは今悩んでるのに!この響に対する好きの意味を考えているのに!
「茜?」
「放してよ!響はいいかもしれないけど、あたしは迷惑してるの!」
そう叫ぶと通り過ぎる人たちがじろじろとあたしたちを見る。
「悪かった。もう会社で話しかけたりしないから、友達でいてくれ」
悲しい顔をして響があたしの腕を放した。
そんなこと言わないで…
そんな悲しい顔をしないで…
あたしまで悲しくなるから…
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