「播磨!聞こえてる!?」 樹が突然話し掛けてきた。 樹は、いつも私の事を名字で呼ぶ。 しかも私だけ。 名前で呼んでほしいってずっと思ってた。 「きーてるよ!」 私は照れながらもそれを隠した。 「クリスマスの夜!つまり今日の夜ね!お父さんがイルミネーションやるから播磨連れて来いって!」 私は内心嬉しすぎて声が出るまでに時間がかかった。 「うん!行くよっ」