「それで…体の自由まで効かなくなって…最後には…歩くことも喋ることもできなくなって…」

雅の目から涙が溢れていた。


「もういい、もういいから」






「死にたくないよ…死にたくない」

雅は泣き崩れた。




「死なねえから、大丈夫だから」

俺は、雅を抱きしめた。


俺の腕の中で子どものように泣いている雅をただ強く抱きしめることしかできなかった。



生きたいと死にたくないという雅の想いがひしひしと伝わった。











このとき、決めたんだ。







" 俺が、雅を守るって"