その日、俺は雅に会うことができず病院を後にした。
それから、3日後。雅が退院すると聞き病院に向かった。
病院に着くと、ちょうど雅と雅のお母さんが玄関から出てきた。
「柚流…くん?どうしたの?」
雅は驚いていた。隣りいたお母さんは、ぺこりと頭を下げた。
俺も軽く頭を下げ、歩み寄った。
「もう大丈夫なのか?」
「うん、心配かけてごめんね。それから、ありがとう」
雅はニコッと笑った。
その笑顔に、ズキッと胸が痛んだ。
「お母さん、先帰ってて。ちょっと話してくる」
雅がそう言うと、お母さんは俺にまた頭を下げ、離れていった。
雅と一緒に近くの公園にきていた。夕方っていうのもり、周りにはあまり人がいなかった。