病院の待合室で俺は、ただボーと座っていた。 「柚流く…ん?」 名前を呼ばれ、顔を上げると女の人が立っていた。 「初めまして。雅の母です。今日は、ぁりがとうございました」 雅のお母さんは、深々と頭を下げた。 「雅は…雅は大丈夫なんですか?」 俺は、立ち上がり雅のお母さんに問いかけた。 雅のお母さんは、少し微笑みそして話し出した。