「雅…」





窓の所に、雅が立っていた。





「柚流くん?どうしたの?」




「あ…忘れ物」

俺は自分が座っていた席に行き、プリントを取った。



「お前は、何やってんだ?」

俺が聞くと、雅は窓の方を向き悲しそうな顔をした。









そして…






見てしまったんだ。












キミの頬を流れる、一筋の涙を…