俺は彼女の後を追った。


「おいっ」



彼女は俺の声に気づき、振り返った。俺は彼女の前まで走った。


「何?また、邪魔しにきたの?」

彼女は息を切らしている俺の真上から低い声で言った。


「別…に。邪魔しにきたわけじゃない。ただ…」


「ただ、何?」


「ただ、あーゆうのはあんまり良くないって思うんだけど」


彼女は顔をしかめた。



「また、説教?関係ないでしょ?そうゆうお節介ってやつ、マジうざいんだけど」


彼女は言った。








「おいっ、お前。そんな言い方ねぇんじゃねぇの?」


俺を追いかけてきた翔平がいた。



「翔平…」




「柚流は、ただお前のことが心配で…気にかけただけだろ?」


「そうだよ、心配して何が悪いの?」

横にいる真波も言った。







「心配?誰もそんなこと頼んでないけど?」


彼女は翔平たちを睨みつけている。