「梨亜、今日あなた1限は休講だって言ってたけど…2限はあるんでしょ?
そろそろ行かないと…ギリギリになっちゃうんじゃない?」

「うわっ!!ちょっとママ言ってよ!!
行ってきますっ!!」

「あ、梨亜、お弁当!!」

「うんっ!!ありがとママっ!!」


あたしはお弁当をカバンに突っ込んで、家を飛び出した。
大学までは自転車。
カバンを自転車のかごに入れて、あたしは自転車をこぎ始めた。

今日は朝、陽パパに会いに行ったから洋服もメイクもばっちりだし…

今日はいいことありそうっ♪



「梨亜ーっ!!」

「那美(ナミ)っ!!おはよー!!」

「おはよっ!!
あれー?今日なんか気合入ってるね?何かあったの?」

「陽パパに会ってきたのっ♪」

「あーあんたの好きな『陽パパ』ね?」

「そうっ!!今日もめっちゃかっこよかったー!!」

「でも既婚者でしょ?で、奥さん激ラブ!!」

「そうなんだよねぇ…。
でもはるママも好きだから、邪魔する気もないけど。」

「ふ~ん…。」