見る限り、僕の知っている人ではなさそうだと判断したが、この人は何故僕の名を知っているのだろう。
暗闇でよく見えないが、顔のパーツは他よりも整っているとみた。
僕は質問されたのも忘れて、その人を見つめていると、僕の答えに痺れを切らしたのか軽く咳払いをして、また質問をしてきた。
「私の顔に何かついていますか?さっきからじろじろ見ていますが……」
その声にハッとして僕は急いで応えた。
「あ…いえ。すみません」
ふぅと息を零し、続けて問いかけてくる。
「もう一度聞きます。貴方は三羽瀬 渡さんですか?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…