ある冬という0の日

僕と彼女は2というものを作りあげた

1+1=2の世界だ

僕たちの作った1は必ず2を持っていた

僕たちも2に冒され始めていた……

ある2の世界の日

彼女の様子がおかしい

彼女が1では無くなっていたことに気づいた

2……死だった

僕は泣いた0から0を流し続けた

0が止まらない

0という年月

0を流し続けた……

ある日 息子が声をかけてきた

「僕たちは死を持ってるのに なぜまだ死なないの?」

僕は気づいた

2は死だけではない

私たちは「生きている」んだ

僕は生きているなら死があっても悲しくないと思えた

そして僕と彼女で作られた

最初の1は決して死なないということを知った……

僕は死という2となった

太陽の日に包まれながら……


私が0をつけてあげる ねぇ、良いでしょ?

僕は君の太陽を見ながら沢山の0をつけられた