思わず…… 



小さな小さなプリクラを手に取り、手のひらに乗せた。 



そこに並んで写る二人は、まだ、ぎこちなさはあるけれど、とてもいい表情をしていた。 


少し遠慮気味に裕司くんの横に並ぶ私は、ちょっと照れているようにも見える。 


小さな、小さな、裕司くんの顔を、人差し指でゆっくり確かめるように撫でた。





目を瞑ると、


あの日、二人でデートをした日のことが鮮明に蘇ってきた――。