将平のことが好き。
そう思い始めたのはいつからだろう。
人に言えないほどの気持ちを抱えたのはいつからだろう。
一番お腹が空く4時間目に1番嫌いな数学の授業の時、ふと思った。
黙々と問題を解くクラスメイトと逆に、黒板をボーっと見ながら考えていた。
あたしこと、栗原莉那は誰にも言えない想いを抱えている。
高校に入学して3ヶ月が経ち、親友もできてそれなりに楽しい高校生活を送っている。
別のことを考えていたら、チャイムがなり、授業が終わった。
「やば!ノート移してないし~!あ!ごめん、黒板誰も消さないで!」
あたしは日直に謝り、ひたすら黒板に書いてある問題と解説を移す。
授業なんて集中できない。あたしの悪いところは人の話を聞かないことかもしれない。
「莉那~?」
あたしに不思議そうに話しかけてきたのは親友の結衣。高校で知り合った一番気が合う女の子。
「ん~?」
急いでるせいなのか、お腹が減っているからか、早く弁当が食べたいからなのかあたしは急いでノートに写しながら結衣に適当な返事を返した。
「お弁当食べようよ~結衣お腹減ったぁ」
「ごめんごめん。もうすぐ終わるからさ♪」
移すのはあと3行のまとめだけ!
スラスラ書いてノートを写すのを終えた。
「結衣!終わったよ~」
キョロキョロと結衣を探すけど見つけることができない。
結衣どこかにいったのかな?と思ったとき女子の甲高い声が聞こえてきた。
「カッコイイ~★」
窓からグランドを見ているクラスの女子の集まりの中に結衣もいた。
「結衣!終わったよ!ごめんね」
「あ、莉那!全然いいよぉ。今日も将平クンカッコイイよッ」
「…へぇ…」
―藤崎将平―
彼は学校1の人気者。男子からも女子からも好かれいて、顔はそこらの芸能人よりもキレイで整っている。優しくて面白くてその上カッコイイ。
髪は茶色で成績だって悪くない。スポーツ万能で、女子からありえないくらいにモテテいる。
こうやってクラスの女子全員が昼休みに藤崎将平を見るために集まっているのはいつものことだった。
そう思い始めたのはいつからだろう。
人に言えないほどの気持ちを抱えたのはいつからだろう。
一番お腹が空く4時間目に1番嫌いな数学の授業の時、ふと思った。
黙々と問題を解くクラスメイトと逆に、黒板をボーっと見ながら考えていた。
あたしこと、栗原莉那は誰にも言えない想いを抱えている。
高校に入学して3ヶ月が経ち、親友もできてそれなりに楽しい高校生活を送っている。
別のことを考えていたら、チャイムがなり、授業が終わった。
「やば!ノート移してないし~!あ!ごめん、黒板誰も消さないで!」
あたしは日直に謝り、ひたすら黒板に書いてある問題と解説を移す。
授業なんて集中できない。あたしの悪いところは人の話を聞かないことかもしれない。
「莉那~?」
あたしに不思議そうに話しかけてきたのは親友の結衣。高校で知り合った一番気が合う女の子。
「ん~?」
急いでるせいなのか、お腹が減っているからか、早く弁当が食べたいからなのかあたしは急いでノートに写しながら結衣に適当な返事を返した。
「お弁当食べようよ~結衣お腹減ったぁ」
「ごめんごめん。もうすぐ終わるからさ♪」
移すのはあと3行のまとめだけ!
スラスラ書いてノートを写すのを終えた。
「結衣!終わったよ~」
キョロキョロと結衣を探すけど見つけることができない。
結衣どこかにいったのかな?と思ったとき女子の甲高い声が聞こえてきた。
「カッコイイ~★」
窓からグランドを見ているクラスの女子の集まりの中に結衣もいた。
「結衣!終わったよ!ごめんね」
「あ、莉那!全然いいよぉ。今日も将平クンカッコイイよッ」
「…へぇ…」
―藤崎将平―
彼は学校1の人気者。男子からも女子からも好かれいて、顔はそこらの芸能人よりもキレイで整っている。優しくて面白くてその上カッコイイ。
髪は茶色で成績だって悪くない。スポーツ万能で、女子からありえないくらいにモテテいる。
こうやってクラスの女子全員が昼休みに藤崎将平を見るために集まっているのはいつものことだった。