私は坂本龍馬に合わせるしかなかった
元々、運転神経が悪い私にはキツかったけれど逃げる方法はこれしかなかった…


何とか逃げたけれど、私は物凄く息切れをしていた為過呼吸になっていた…
そんな坂本龍馬は私の事を心配をしてくれた

「おまんよう頑張ったぜよ。今日はゆっくり休むと良いぜよ」

私は頷いたあと深呼吸をして呼吸を整えた

龍馬を見詰めると龍馬は優しく微笑みかけてきた

「…あの、貴方って土佐藩出身の坂本龍馬さんですか?」

私は思い切って聞いてみた。すると龍馬は一瞬顔を歪ませた

「わしは土佐藩を脱藩した者じゃき…」

私は聞いてはいけない事を聞いたような気がした…

「ごめんなさい…」

龍馬は私の頭を優しく撫でてくれた

「土佐藩を脱藩した事は内密にたのむぜよ」

「はい…」

私は明るくも暗くもない返事をした
まだ龍馬に疑問を抱いていたからだ

「おまんの家は何処じゃき?近くまで送るぜよ」

その言葉に私はハッとした…私には帰る所などない