「美羽・・俺はそいつをそう呼んでいた。そして、そいつは近所の子供達に
いじめられていて、何時も1人だった・・・」

昔の私にそっくりだ
もしかしたら私かもしれないと言おうとしたがその言葉は飲み込んだ
言った所で昔の様な仲が戻る訳ではない・・・

しんみりした空気の中に上機嫌な龍馬が入ってきた
私と中岡は揃って龍馬を見た

龍馬は起きてる私に抱きついてきた

「きゃぁ!」

思わず声を出してしまった

「心配したぜよ・・・美羽」

子供みたいに不安そうな顔をする龍馬
本当に私のことを心配してくれたんだ・・
龍馬の温かいぬくもりがとても感じられた。とても心地よい体温だった・・・

中岡はソッと部屋を出て行った