「君、良い度胸してるね。そんなに僕と喧嘩したいのかな?」

僕・・?
まさか、この生意気な女も男なの・・・
あり得ない、私だけ女??それに、また男の方が綺麗だし・・・
屈辱・・

「ねぇ、貴方もしかして男?」

そう問いかけると、そいつは
「気付かなかったのか?馬鹿なのかお前の頭は・・・」

怒りが頂点に達した

「さっきから何なのよ!!人のこと馬鹿にして!そう言うのマジでむかつく、
自分が出来るからって!!!」

龍馬が今にもそいつを殴りそうな私を押さえる
桂さんはそれを見て少し唖然としていた

「女のくせに威勢がいいな、お前。気に入った。
僕は中岡慎太郎」

その名を聞いてハッとした
中岡って、龍馬が暗殺される時一緒にいた奴じゃん・・・

「どうした?」

中岡が話かけてくる・・
その声が懐かしく聞こえた。昔、あった少年の声にそっくりだ

『美羽、遊ぼう!』

元気の良い少年だったけど突然、私の目の前から消えた子の
声に