次第に奥に行くと、明るく賑やかな場所に着いた
華やかに着飾った女性が沢山いて、そこの門をくぐる男性達・・
ふと、私は何かを思い出した

(此処はもしかして島原・・?)

昔、幕末のドラマを見ていた時に出てきた場所と似ていた
私は門の前で立ち止まっていた
すると、後ろから話しかけられた

「こんな所で何してるんだい?」

後ろを振り返るとそこには桂さんがいた
その隣には龍馬とあと1人見慣れぬ女性がいた

「彼女は?」

龍馬の隣にいる女性が私を見ながら龍馬に話しかけた

桂さんと同様、とても綺麗な人だった・・・

「美羽ちゅうおなごじゃき」

それを聞いて女性は私を睨んだ
背筋が一瞬、ゾワッとした

「君が美羽?桂さんがかわいらしい子だと言ったから気になっていたけれど
全然かわいらしくもないね」

その言葉にむかついた・・・

「どうせ、私なんか可愛くないですよ!貴方こそ初対面の人に何を言うんですか
礼儀知らずの人が」