章『‥‥‥冗談やろ??』

「なんかあたしまだ若いから細胞も若くて進行早いねんて‥」

章『‥‥‥冗談やめてや!!!』

「何か一応早期発見さしいんだけどさ何か進行が早すぎて‥」

章『優希!!!!嘘はやめろって!!!』

「でもあたし抗がん剤とかイヤやから自然療法にすんねん‥」

章『なに言うてんねんや‥』




あかん‥

理解できへん‥




「あと‥長くて半年やねんて‥」




そう一言言って優希は顔を手で隠し泣き出した。




章『‥‥‥なんで??何かの間違えとちゃうん???』




半年??半年って何が出来るん???

優希はこの公園の桜が来年満開になるのもみられへんの???

あぁあかん‥




『章大‥お願いやねん。この事亮ちゃんに言わんといて??』

章「お前何言うてんねん‥亮に知る権利あるやろ???」

『お願い‥あたしの一生のお願いや‥‥』




妙にリアルな一生のお願いやった。




「あたし‥章大だけやから言えるの‥だからお願い‥亮チャンには‥」

章『‥‥分った‥分ったから‥』




周りはもう暗くて冬の冷たい風が吹いていた。

俺は自然と泣いてる優希を抱きしめて‥




「‥‥‥‥‥章大に会えてよかった‥」