シャリシャリのかき氷に、たっぷりのいちごシロップ


その頂きを囲うようにかけられた練乳


ドロリと溶けたピンクが私の咥内を犯す


「満里奈…」


吐息に混じった声に、腰が揺れた。



名前を呼ばれただけで胸が苦しくなる。



「海」


呼び返したら、また胸が苦しくなって、間近に迫った彼の唇に目を閉じた。



「…んっ…」


挟まれた唇が苦しくて、声が漏れた。

そっと離れた口先が物足りなくて僅かに開いたら、隙間を這う彼の舌。


「…んぁっ…」



優しく粘膜を弄ぶ彼の舌が、離れることを許してくれない。


「待っ…て…、ぁ…」

「待たない…」

「…ダメっ…」

「ダメ?…冗談だろ?」


ドキドキがキャパシティを越えたら…あとは堕ちるだけだ。


シーツに広がった私の髪を優しく撫でた彼の手を、自分の頬に充てて、視線を絡めた。


「満里奈には、適わないな…」


彼の舌に、彼の視線に、身体が熱くなる。




一度味わうともう止まらない



ドキドキのない世界にはもう戻れない。