曲がスローなバラードに変わった。


振り返るとフロアーには、着飾った男女が踊り始めていた。


僕は、大胆にもターミーの腕をとって、スツールから彼女を下ろした。


「踊ろう」


彼女は少しも嫌がらず、僕に従った。っていうかはしゃいでフロアについてきた。


(あーあ、やっぱり僕は男に見られていない)