僕は念のため彼女に聞いた。


「君、もしかして、その、僕と・・・するつもりだった?」


「だった?今でもするつもりよ、ダーリン」


少女は唇を突き出しキスの仕草をした。


「君、・・・いくつだい?」


「するのに関係あるの?」


「まあな」


(しないけど気になる・・・)


「そっちの希望の年を言ってあげるわ」


(なんだって?)


「僕は真面目だぞ!」


こんな少女にからかわれて。いささか憤慨して僕は少し声を荒げた。


「14よ、どうして日本人は年を気にするのかしら」


少女は呆れた態度でため息をついた。


(日本なら義務教育の年じゃないか・・・)