「9番の人だよ」

「うっそ!!イッケメンじゃぁん!!」



ピーーーーーーっ!!

試合開始の笛が鳴り響いた瞬間、コートにいる選手たちが動き出した。
ボールが、次々にあらゆる人の手に渡ってゆく。
とってはパス、パスしてはとられる。

そのとき、ドリブルをしてゴールに走っていった人が、敵に囲まれ、チームメイトにパスしようとしていた。

しかし、ボールは、横から現れた手に吸い込まれた。

「ルカルカ、ハルキ君すごいよ!!」
翠さんが、興奮している。

「うん。」
ルカさんは、コートから目を離さずに答えた。

その目は、すごく輝いている感じがした。