「ハルキお疲れ~♪」

あたしは、体育館から出てきたハルキに駆け寄った。

「ああ。なぁ、ルカ。アイは??」

アイは、実は先に帰ってしまった。
あたしに気を利かせて。

「ハルキ・・・、アイばっかり。」

「え?別にそんなこと・・・」


あたしはつい、心に思ったことを言ってしまった。

だって、アイばっかなんだもん。

「そんなことあるよ!!ハルキは、アイしか見えてない!
ううん、アイしか見てない。あたしはハルキを見てるのに!
ちょっとはあたしのことも見てよ!!あたしは・・・」

「ーーハルキが好きなのに!!」

つい、感情的になって涙がこぼれてしまった。