私は教室に入った。

あ。ちなみにハルキとはクラスが違うの。
わたしは2組。ハルキは1組だから。

私は、窓側の一番後ろの空席の前に立った。

「・・おはよ。ユウスケ。」

ココの席は、穂高 優介〈ホダカ ユウスケ〉の席。
<元>といったほうがいいかもしれない。

彼は半年前、交通事故で亡くなった。

学校に行く途中、車にひかれたらしい。
その車のドライバーは、ユウスケをひいて、逃げた。

今も逃亡中だという。


本当に突然の事故だった。

彼も幼馴染で、私のことをいつもかばってくれた。

ハルキと一緒にバスケをやってたの。