言葉が出なかった。
アイが…アイが……事故?記憶喪失?

うそ……。そんなのって……。

気がついた時には、あたしは病院の外にいた。

冷たい雨が降っていた。

制服がどんどん濡れて、重くなっていく。
だけど、そんなこと、気にもならない。

降り注ぐ雨とともに、たくさんの涙がこぼれる。