人だかりが、ぱらぱらと帰り始めた頃、あたしの足は動いた。

アイに会いたい。

あって話したい。

ここら辺ならきっと、<千葉光総合病院>に行くはずだ。
そこは、関東最大の病院と言われているから、ここら辺では、大抵そこに行くのだ。

ここから、そう遠くない。

息が切れ始めたとき、病院に着いた。
入り口の自動ドアを開けて、すぐに受付があった。

そこに行こうとした瞬間、あたしは目を見張った。