すると、店員は笑いながら
「ここは、食用の魚ですよ」
と言って笑っていた。
それから、僕と父はその店員に
金魚が売っている、魚屋を聞いた。
「ありがとうございます」
「いいえ、所で初めてこの町に
来たんですか?」
店員は僕の顔を窺いながら、
僕に質問した。
「はい、初めてきました。ここは
とってもいい所ですね」
「はい、私もこの町が好きです」
僕は、知らぬ間にその店員と
仲良くなっていた。
「また、来てくださいね」
僕は、その時から彼女に
引き寄せられていたのかも知れない。
父は目当ての金魚を買え、
上機嫌だった。
「なぁ、利久」
「何?」
「明日は一緒に池を作ろう」
僕は、父と約束をした。
それから、僕は父とゆっくり
帰り道を歩いて行った。