外に出ると、もぅ夕方だった。

綺麗なオレンジ色を見せていた。

僕は、整理をしようと、

道の端で言葉を作っていた。


「利久くんっ!」

すると、どこからか聞き覚えの

ある声が聞こえた。

「彩?」

良く目を凝らして彼女を見た。

息を切らせながら走ってくる、

彩だった。

「利久くん....もぅ行っちゃうの?」

僕は、正直に

「「今日の夜、出発する。」」

と、彩に言った。

「あのさぁ、言えなかったんだけど、

利久くんは遠距離は無理なの?」

彩は、心配そうに僕の目を見た。

「ん~、無理ではないけど。」


だけど、今までの確率で言うと、

半分は彼女の方が心配する。と

前、雑誌に書いてあった。

実を言うと、僕は恋愛下手であり、

深く出来ないタイプだ。


「じゃぁ、遠距離は?」

「.....ごめん。」

「何で?....やっぱ、アタシの事

嫌いなの?」

「嫌いではないけど.....」