映画を、見終わり結衣と別れ、
一人で道を、歩いた。
あたりは、もう暗かった。
でも、真由が言ったことは本当
なのか?
許嫁。どう、結衣からその関係
を離せばいいのか。
そう、考えているうちに町の
小さなジュエリーショップを見つけた。
「いらっしゃいませ」
ウィィーンと、静かにドアが開いた。
そこは、綺麗にジュエリーが整頓されている、
所だった。
「プレゼントですか?」
お店の、定員が聞いてきた。
「あ、はい」
「では、ご覧になってください」
結衣の、好きそうなものばかり
並んでいた。
チラチラと、見ていくと一つだけ
綺麗に、ピンクのパーツが整っている
指輪があった。
「すいません、これ」
満足げに僕は、その店を後にした。
プルルル―.....
タイミングよく、結衣から着信
が入った。
「もしもし」
『あっ、もしもし?』
息切れしたように、話す結衣。
「どうしたの?」