「うん。私っちとは、まるで

違う」

その時の、結衣の瞳は

沈んで見えた。

「.....何かあった?」

「うっ、ううん。何でも

ないよ~」

といい、オレンジジュースを

口に持っていく、結衣。

「.....。」


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「...あれが、そうだったのか?」

「多分。そうだと思う」

真由は、少し落ち込みながら

頷いた。

「....利久くんは、結衣のこと

好きなんでしょう?」

「.....うん」

「なら、止めなきゃぁ!結衣だって、

ホントは...ホントは」

「....ホントは?」

「......利久くんがいいって!」

それは、僕にとって

初めて。重い、鎖が取れたよう

だった。

そう、

『我慢』という、

鎖が.......。