「坊っちゃん....」

程遠い存在だった。

「結衣っちは、お父さんとお母さんが

変わってるの」

確かに、前聞いたことがあった。


*******************

「ねぇ、利久くんっち行きたい」

「え」

「駄目かなぁ」

僕は、結衣に押し負けて、

結衣を家に通した。

「あらまぁ~っ。かわいい

子連れてきてぇ」

母は、能天気に結衣に話し

かける。

「こんにちはぁ、利久の母

です」

「こんにちは」

結衣と母さんはしばらく話していた。

「結衣、行こう」

「あ、うん」

「じゃぁ、ごゆっくり」

オホホと笑いながら、母はキッチンへ

向かっていった。


「じゃぁ、汚いけど」

「おじゃましまぁ~す」

僕の部屋に初めて、結衣を

とうした。

僕は、母に渡された

オレンジジュースを手に取った。

「なんか、利久くんちのお母さんて

いい人だね」

「そう?」