「坊っちゃん....」
程遠い存在だった。
「結衣っちは、お父さんとお母さんが
変わってるの」
確かに、前聞いたことがあった。
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「ねぇ、利久くんっち行きたい」
「え」
「駄目かなぁ」
僕は、結衣に押し負けて、
結衣を家に通した。
「あらまぁ~っ。かわいい
子連れてきてぇ」
母は、能天気に結衣に話し
かける。
「こんにちはぁ、利久の母
です」
「こんにちは」
結衣と母さんはしばらく話していた。
「結衣、行こう」
「あ、うん」
「じゃぁ、ごゆっくり」
オホホと笑いながら、母はキッチンへ
向かっていった。
「じゃぁ、汚いけど」
「おじゃましまぁ~す」
僕の部屋に初めて、結衣を
とうした。
僕は、母に渡された
オレンジジュースを手に取った。
「なんか、利久くんちのお母さんて
いい人だね」
「そう?」