恭一は型にハマらない。

強制すれば、きっと離れて去く。


もうすでに、
どんどんと離れていってる恭一への、
私の気持ちも、
いつしか、離れて行くのだろうか?

(あの告白は、いったい何だったのかな?)


そんな私の唯一の救いは、
部活で発散できることだった。


部員の中でも、
恭一は、とんだ悪者扱いだった。


(事情はどうあれ、しょうがないか。)


私も隆志も
その話題にはノータッチだった。


そのうち、治まるだろう…


こうして、恭一と関わらないまま、
季節は春を迎えた。