月日が流れた、ある日、

そうやって
恭一のことを信じてきた私に、
自分が、試されているかのような、事件がおきた。


それは、
バスケ部の練習試合でのことだった。


相手は、新人戦の女子の部で、優勝をしている学校だ。

その時、対戦出来なかった、
我が校から頼み込んでの、
招待試合だった。


自分の学校での試合となると、
ホームギャラリーの手前、

“恥はかけない”と

皆、気合いも、充分入っていた。


先に、男子の試合から行われた。

“男女共に強豪”と言われる学校を相手に、
順位の着かなかった、うちの男子は、
大健闘の末、後半、スタミナ切れで負けてしまった。


そして、女子の試合。


男子の無念を晴らそうと、
スタメンの先輩達は意気込んでいるのがわかった。


そして私は、第2クォーターで出ることに。


緊張からパスミスをしてしまい、
それで目が覚め、挽回に燃えた。


何度かアシストは出来たが、
シュートを決められぬまま、前半終了。
ハーフタイムに入った。


8点差、まずまずだ。

内容的にも、活気のある、良い試合運びだった。