中学校生活が始まった。


隣の小学校との合流で、
やはり、今までとは違う感じだ。


互いに、相手校のことが気になっていて、

噂では、
既にカップルもいるらしく、
そのせいか、
他校から来た生徒の方が、
なんとなくマセて見えた。


でも、何よりも私は、
クラス編成が気になった。

「おはよ〜みっちゃん!」

「あー、おは…

「一緒!一緒のクラスだよ〜。園田も一緒!」

鈴ちゃんは大興奮だ!

「ホントー!」

鈴ちゃんに、掲示板の前に連れて行かれ、

「ほらね、С組!」

「ホントだ!」

そして私は、
“北村恭一”の名前を探した。

が、その中には見当たらない。

「あれ?」

「そーだ、園田と北村って、初めてクラス別れたね。」

「…」

私は、言葉が出ないほど、落胆した。


どうしても、
5年生の時を思い出してしまう私は、
自分の立場におきかえて、
恭一のことが心配でもあった。


そんなことも知らずに、
恭一は笑っている。


そして、時間の許す限り、
うちのクラスに来ては、
隆志と話し込んでいるのだ。