「どうしたの?」

「俺、酔ってるから。」

「いいよ!お互い様だから。」

「ごめん!こういうのは…嫌なんだ、俺。」

「…みっちゃん?」

「!・ち、違うよ!」

「図星だ。」

「…」


何も言い返せなかった。

鈴木はみっこの友達だし、

何より、気持ちを抑えることが、どんなに辛いことか、
痛いほど分かっている俺は、

いい加減には、その気持ちに応えることは出来ないと思った。


あの日、

みっこの身体は柔らかかった。

ちょっとでも力を入れたら、壊してしまいそうで…

きっと恭一も、そう思いながら、
この身体の虜になっていったに違いない。

みっこの身体を通して、
恭一と共感出来たことが、嬉しかった。


確かにコレは癖になる。

そして俺は、女を抱けることも確信できた。


でも、女性を愛することが出来るのかは、分からない。

かといって、恭一以上の男にも、まだ、出会えていない。


この先、どうなるのかなんて、はっきり言って、
自分でも分からないのだ。