「…どう言うことだ?」


俺は、起き上がり、浜辺に座ると、
自分の気持ちを打ち明けはじめた。

「死なれるのって、一番面倒なパターンだよ。
別れたのと違ってさ、良い思い出として、いつまでも残るんだ…
俺達は、恭一のことを絶対忘れない!
でも、みっこはあんたにホレてる…悔しいけど、これは本当だ!」

「なんだよ。急に…」

「あんたに心変わりしたら、恭一が可哀相だと思ったし…だから俺、必死だったんだよ。」


奴は、俺より少し離れたところに、腰をおろした。

これで俺は、
さらに、語る態勢へと入っていく…


「恭一は、ずっとみっこが好きだった。

時には邪魔もしたけど、やっぱり俺じゃダメだから、そのうち、二人を応援することにした。

自分の気持ちを抑えることで、ずっと三人で居られるからね。

でも、ふたりの仲は親密になっていた…ソレはしょうがない。

そんな時、恭一は死んじまった。

俺とみっこは、慰め合い、励まし合いやってきた。

それなのに、
あんたの存在を知って焦ったよ。

恭一以外の男に、みっこが抱かれるなんて…」

「待った!俺はまだ、」

「知ってるよ。あんたと何かあってからじゃ遅いんだ。」

「何だとコラ!」

「どうして、あんたと出会う前にって…
恐かったんだ!
みっこを前に、俺の体が、男として機能するかが」

「てめー!黙って聞いてりゃーペラペラと」

「俺はノーマルじゃないんだ!」