それに、私には隆志が居る。


恭一の事故で、
私と隆志は、今まで以上に、何でも話し合う仲となった。


今回の、妊娠騒動の愚痴を聞いてくれるのも、

恭一との、思い出話ができるのも


隆志以外、居なかったのだから…


鼻水垂らして、泣いたり笑ったり、八つ当りしたり。


桜を見ても、夕焼けを眺めてても…公園も、駅も、いつも歩く道端にも、

私の隣には、
もう、恭一の姿はないが、

どこもかしこも、
恭一の影ばかりで…

気づけば涙を流してる私。


でも、隆志が居たから、
私は立ち直ることができたんだよね。